沖縄タイムス+プラス ニュース

伊平屋村長、緊急事態を宣言 大規模クラスターで島外への移動自粛を要請

2020年12月25日 05:50

 沖縄県は24日、伊平屋村で同日までに計30人が新型コロナウイルスに感染したとして、島全体をクラスター(感染者集団)と認定した。県内43例目で、小規模離島では初。伊礼幸雄村長は同日、村独自の「緊急事態宣言」を出した。村民に島外への移動自粛を要請し、年末年始の帰省などで来島を予定している人にも村内での行動に注意するよう呼び掛けた。

伊平屋村の伊礼幸雄村長

 同日の新規感染者48人のうち同村は15人。県は、感染した来島者が立ち寄ったスナックで従業員が感染し、その店で12月上旬に100人程度が参加したイベントの2次会もあり、感染が広がったとみている。来店した感染者の家族も感染している。

 村人口は1215人(11月末現在)。村は感染防止を呼び掛けるポスターを全戸に配布した。来年元日に開催予定だった成人式を中止し、再来年に2年分を行う。新年に生年祝いを予定している村民には中止や延期を求めた。伊礼村長は「医療体制が切迫している。高齢者の命を守り、村民全体で難局を乗り切る」と危機感を示した。

 県は県立北部病院から医師を、病院事業局から看護師を村にそれぞれ派遣し、集団検査している。感染者30人はいずれも軽症か無症状。村に入院できる医療施設がないため、全員をフェリーで本島に搬送し、中南部を含めた病院と宿泊施設で療養している。

 県庁で会見した玉城デニー知事は「小規模離島は高齢者の割合が高く、住民間の交流が密であることが多いため、ひとたびウイルスが侵入すると一気に広がる可能性がある」と指摘。来島自粛を求めている離島への移動は控え、その他の場合でも本島と離島、離島間の移動は必要最小限とするよう呼び掛けた。

連載・コラム
記事を検索