玉城デニー沖縄県知事は25日、県庁で記者会見を開き、2020年の県政十大ニュースを発表した。新型コロナウイルス感染症への対応や首里城復旧復興の取り組みなどを選んだ。

沖縄県の十大ニュースを発表した玉城デニー知事

 ①「新型コロナ対応」では、2度に渡り県独自の緊急事態宣言を出し、PCR検査の拡充や、コロナ病床と宿泊療養施設の確保に取り組んだとした。

 ②「首里城復旧復興の取り組み」では、6月に正殿遺構を一般公開したことに触れた。首里城再建に向けて県に寄せられた寄付金が12月23日時点で約51億円に上るとし、多くの支援に感謝した。

 ③「豚熱(豚コレラ、CSF)への防疫対応」は1月に中部の養豚場で発生。

 ④「那覇空港第2滑走路の供用開始」については、「観光、物流、産業、離島振興など、アフターコロナにおいて沖縄の発展に大きく寄与するものと期待されている」と述べた。

 ⑤「米軍基地問題への対応」は、4月に沖縄防衛局から辺野古新基地建設に伴う埋め立て変更承認申請書が提出されたことや、米軍普天間飛行場から有機フッ素化合物PFOS(ピーホス)を含む泡消火剤が漏出した事故に触れた。

 そのほか⑥「高校生のバス、モノレール通学費の無料化の開始」、⑦「沖縄子どもの未来県民会議による食支援活動の展開」、⑧「『ツーリズムEXPOジャパン2020 旅の祭典in沖縄』および『リゾテックおきなわ国際IT見本市』の開催」、⑨「県希少野生動植物保護条例の全面施行」、⑩「マーケティング戦略推進課の設置」を選んだ。

■今年を表す漢字は「転」

 今年最後の定例記者会見に臨んだ玉城デニー沖縄県知事は25日、今年1年を表す漢字1文字に「転」を挙げた。「私なりに前向きに考えた」と話した。

 玉城知事は、今年1年を、豚熱や新型コロナウイルスがさまざまな分野に影響を与えたと振り返った。その上で「これから前向きにウィズコロナからアフターコロナに転回していくために、『災い転じて福となす』という意味でも、転がるという『転』という1文字を充てて、来年に臨んでいきたい」と力を込めた。