沖縄県は28日、県内で活動するエイサー団体で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が新たに確認されたと発表した。舞台演者の男女5人で、詳しい感染経路などの報告はまだ入っていないという。県のクラスター認定は44例目。新規感染者は10代から90代の男女21人で、半数以上が感染経路不明。累計患者数は5220人となった。(関連記事)
クラスターが確認されたエイサー団体の感染者は30代から40代の男性1人と女性4人。県によると会社に属する形式の団体で日常的にさまざまな場所で観光客に呼ばれ活動し、演舞中はマスク未着用で1メートル以内に近づくこともあるという。
新規感染21人のうち、推定感染経路が分からない患者は12人。判明している9人の内訳は家族関係4人、飲食関係3人、友人知人1人。残る1人の詳細は調査中となっている。
居住地別では東京の4人が含まれ、そのうち40代の男女2人は陸上自衛隊の練馬駐屯地に所属。残る10代の男女2人との関係は分かっていない。県内では那覇市が最多の6人で、名護市3人、石垣市と宮古島市がそれぞれ2人と続く。
直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数は15・92人となり、全国13番目。最多は東京都の36・70人。
在沖米軍関係では嘉手納基地で新たに2人の感染が確認され、累計患者数は686人となった。
(写図説明)県の新型コロナ感染に関する判断指標と現状