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ありのままの沖縄を見てよ 脚本家・上原正三さん【インタビュー「土人」発言・8】

2016年10月28日 16:20

 45年前、「帰ってきたウルトラマン」の「怪獣使いと少年」で人間の集団心理の怖さを描いた。今、政府に逆らう沖縄の人間を「土人」「シナ人」と呼び、歯止めの利かない罵詈(ばり)雑言がインターネット上であふれているが、これも集団心理。若い警察官はそれらを真に受けたのだろう。沖縄はどんな歴史をたどったのか、辺野古や高江の問題がなぜ起きているのか。自分の目で見て考えてほしい。

上原正三さん

 1955年に上京した時、下宿のおばさんが「沖縄には『土人』がいるそうね」と興味深そうに聞くので「あ、僕が沖縄の『土人』です」と笑顔で答えたら「えっ」と目を丸くした。その後、僕にとてもよくしてくれ、長く交流が続いた。

 大学在学中、沖縄出身を理由に一度だけ下宿を断られたことがある。差別は無邪気な無知がもたらす場合が多い。相手のことを知らないのに、風評だけで知ったつもりになる。まずは知る努力が必要だ。

 立場の違う者同士が罵(ののし)り合えば対立は深まるだけ。こんな時こそ沖縄も冷静に「ぶらっと遊びに来て、ありのままの沖縄を見てよ」と語り掛けた方がいい。ビギンが「いちゃりば結」と、シマンチュの美しい伝統を歌っている。その先に理解が生まれる。きっと。

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