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祭り消え収入ゼロ…屋台「存亡の危機」 11カ月ぶり再開にかける思い

2021年1月3日 15:49

 祭りやイベントに飲食やゲームの屋台を出店する露天商。新型コロナウイルスの影響で昨年、行事や催しが軒並み中止になり、業界は大打撃を受けた。83人の露天商でつくる県出店業事業協同組合(伊波清一理事長)は「存亡の危機」と対策を模索し、独自に予防ガイドラインやチェックシートを作成。1日、予防策を講じて11カ月ぶりに商売を再開した。(南部報道部・高崎園子)

新型コロナ対策を徹底し、11カ月ぶりに商売を再開した県出店業事業協同組合。川田茂実相談役(中央)は「次につなげる挑戦」と話す=1日、那覇市若狭の旭ヶ丘公園

■予防策を徹底

 初詣客が訪れる那覇市の波上宮の隣の旭ヶ丘公園には17の屋台が並んだ。密を避けるため、例年より3割少ない。

 パーラーで調理する人はフェースシールド、マスクを着用。会計係は手袋をして代金を受け取る。ゲームの屋台では1回ごとにダーツなどの備品をアルコールで拭く。

 「予防策を徹底して、安心・安全な出店をやり遂げたい」。組合相談役の川田茂実さん(64)はそう意気込みを語った。

 新型コロナの影響は大きかった。昨年1月下旬~2月初旬の本部と名護の桜まつりを最後に、那覇ハーリー、那覇大綱挽(ひき)、NAHAマラソンなど県内の大イベントが相次いで中止された。自治会単位の盆踊りなども取りやめになり、組合員は商売する場所を失い、収入がなくなった。

■GoToイート対象外

 露天商は店舗を持たないため「Go To イート」の対象にならない。持続化給付金や緊急小口資金、一部自治体からの助成金で食いつないできたが、生活できずに商売を辞めた人もいる。

 沖縄の産業まつりに出店した組合員も数人いたが、組合員がまとまって出店するのは2月以来となる。

 客足は例年の2割程度。密になるのを防ぐため、椅子やテーブルを出していないので、沖縄そばの売り上げが落ちたという。

 「もうけは2番。予防対策を徹底した出店に挑戦することが次につながる」と川田さん。出店は3日午前7時~午後6時まで。

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