きれいな沖縄の海を、未来に届けたい-。中城南小学校5年の渡邉陽亜瑠(ひある)さん(11)=中城村=は昨年9月から毎週末、吉の浦公園の海岸清掃をしている。正月三が日は“冬休み特別バージョン”と銘打ち、人々に「海をきれいにしよう」と呼び掛け。3日早朝には那覇や浦添から集まった23人が、トングとごみ袋を手に、砂浜を回ってごみを一掃した。(社会部・徐潮)

中城南小5年の渡邉陽亜瑠さん(前列中央)とゴミ拾いに参加した人たち=3日、吉の浦公園ビーチ

「海をきれいにしませんか」と呼び掛ける、渡邉さん手作りのチラシ=提供

中城南小5年の渡邉陽亜瑠さん(前列中央)とゴミ拾いに参加した人たち=3日、吉の浦公園ビーチ 「海をきれいにしませんか」と呼び掛ける、渡邉さん手作りのチラシ=提供

 昨年の夏休み、鳥や海洋生物がマイクロプラスチックを餌と間違えて食べて死んでしまう問題について知った渡邉さん。「かわいそう。ごみを拾って動物たちを助けたい」と思ったのがきっかけとなった。

 週末は朝5時半に起床し親と一緒に清掃活動をスタート。雨の日や体調があまり良くない日も、清掃を昼すぎに繰り下げるなどして休まず続けてきた。

 最近よく拾うのはスーパーやコンビニの割り箸袋や弁当箱、使い捨てマスク。着火剤などのキャンプ道具や飲み残した缶飲料などもあるという。

 渡邉さんは「海へ遊びに行っても、ごみは捨てないでほしい。ごみ箱を設置し、ごみを拾う人が一人でも増えてほしい」と話す。来春、中学進学で引っ越す可能性もあり、小学校卒業まで海岸清掃を続けていくつもりだ。

 今年は活動を広げようと「海をきれいにしませんか」と呼び掛けるチラシを手作り。会う人々に積極的に声を掛けて、ごみ拾いへの参加を呼び掛けた。

 那覇から参加した沖縄リサイクル運動市民の会の古我知浩代表(64)は「根気よく頑張る彼を応援しようと思った。身近な所で活動するのは非常に善いこと」とエールを送る。渡邉さんの母直美さん(47)は「先頭に立ち行動する息子を応援できる親でありたい。このような活動が広がれば、未来はよくなる」と期待した。