大好きな野球に恩返しをしたい-。昨年春4強で、夏の県大会で引退した沖縄工業高校情報電子科3年の野球部員らが8日、学童野球の真和志ヤンキースに実習で製作した「BSOボード」を贈った。遠隔で無線操作ができ、試合を運営する保護者の負担を減らすことができる。元主将の國吉涼介さんは野球人口が減っている理由の一つに保護者の負担を挙げ、「このBSOボードを使えば簡単にでき、親も参加しやすくなる。少しでも野球人口が増えてくれれば」と期待を込めた。(我喜屋あかね)

 BSOボードはストライクやボール、アウトカウントを点灯して示すもの。昨年春に卒業した先輩が製作したものに改良を加えた。木製ではなくステンレスの一枚板を加工して箱を作り、上部の板は上からかぶせて雨を入りにくくするなどの工夫を凝らしている。

 通常の試合では、運営する保護者が審判とカウント役に分かれて対応することも。BSOボードは近距離無線通信「ブルートゥース」を使用しており、審判がリモコンを手に持って一人で操作できる。小学生用と中学生用の2種類を製作し、小学生用は持ち運びがしやすいよう配線を減らして軽量化にも取り組んだ。...