大和ハウス工業(大阪市、芳井敬一社長)が、沖縄県豊見城市与根に2棟で構成するマルチテナント型物流施設「DPL沖縄豊見城」「DPL沖縄豊見城2」を建設する。複数企業の入居を想定した汎用(はんよう)型の物流倉庫で、冷凍~常温まで4温度帯の設備を備え、食品のコールドチェーン(低温物流)にも対応する。2棟の総延べ床面積は、沖縄コンベンションセンター6個分に当たる約12万3千平方メートルで県内最大規模になる。12日、建設予定地で地鎮祭が開かれた。

豊見城市与根に着工する県内最大規模のマルチテナント型物流施設「DPL沖縄豊見城」「DPL沖縄豊見城Ⅱ」の完成イメージ図

マルチテナント施設

豊見城市与根に着工する県内最大規模のマルチテナント型物流施設「DPL沖縄豊見城」「DPL沖縄豊見城Ⅱ」の完成イメージ図 マルチテナント施設

 2階建て(延べ床面積約4万平方メートル)と3階建て(同8万3千平方メートル)があり、それぞれ2、4月に着工し、22年3、8月に完成を予定している。総事業費は計約219億円。駐車台数は合わせて乗用車490台、トラック274台。

 貸床面積は7千平方メートルからで、最大13社の入居が可能だ。マルチテナント型物流施設はテナント企業が建設費をかけずに物流倉庫を確保できるメリットがある。

 大和ハウスの浦川竜哉取締役常務執行役員は「沖縄は人口、観光客数が伸びており、今後も物流倉庫の需要増が期待できる。アジアの玄関口で中継物流的な立地でもあり、国内外に広くテナントを募りたい」と語った。すでに入居が内定している企業もある。

 県内では貨物取扱量が大きく増加しているが、港や空港に近い物流倉庫用地が限られている。豊見城市与根は那覇港からおよそ15分、那覇空港から10分で、国道や沖縄自動車道にも近接する交通利便の良さが注目されている。

 地鎮祭に出席した豊見城市の山川仁市長は「与根西部地区は市の産業振興をけん引する拠点地区。周辺の環境や景観に調和する良好な開発が行われ住みよい街が形成されるよう支援したい」と述べた。

 県内には那覇新港埠頭(ふとう)地区にマルチテナント型の「那覇港総合物流センター」(延べ床面積約3万1千平方メートル)がある。