京都大学の下村通誉准教授(動物分類学)と沖縄県立芸術大学の藤田喜久准教授(海洋生物学)がこのほど、共同研究で多良間島の洞窟地下水域から新種のアミ類を発見した。アミ類は90%以上が海に生息する甲殻類の一つで、陸域の洞窟地下水域から発見されたのは国内で初めて。昨年12月14日付の学術雑誌「ズータクサ」に発表した。

多良間島の洞窟から見つかった新種のタラマメアミ(藤田喜久准教授提供)

 多良間島にちなみ和名は「タラマメアミ」と付けられた。

 体長は約3.5ミリ前後の小型種。目や触角、足などの形の特徴が既知のアミ類とは異なり、藤田氏は「多良間の固有種だろう」と分析した。発見された洞窟地下水域は、ほとんど塩分が含まれない淡水で「珍しい生息地」。この水域には卵を抱えた雌や子どももいるという。藤田准教授は「生態や特殊な環境での進化の過程など、継続調査していきたい」と話した。