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「医療崩壊危機宣言だ」沖縄・八重山の感染拡大、医師ら「命の選択が起きている」

2021年1月13日 11:42

 「市中感染が起きている」「医療崩壊の危機だ」-。沖縄県石垣市の県八重山事務所で12日に開かれた県立八重山病院の記者会見では中山義隆市長や市内のかりゆし病院の境田康二院長も同席。厳しい言葉を並べて市民や郡民に医療現場の窮状を訴え、これまで以上の行動自粛や感染防止対策の徹底を呼び掛けた。

石垣市街地

■「極めて危ないレベル」

 八重山病院の篠﨑裕子院長は感染拡大で医療が逼迫(ひっぱく)しているとし「極めて危ないレベルに突入している」と現状を危惧。同病院で対策本部長を務める上原真人医師は住民と医療従事者の感染症に対する認識の「温度差があまりにも大きい」と指摘。「明日にもニューヨークやヨーロッパのような状態になりかねない。『命の選択』が院内で起きている」と強調した。

 中山市長は感染拡大を受けて、市民に2週間求めていた不要不急の外出自粛要請を今月末まで延期すると発表。「『医療崩壊危機宣言』だ。一人一人の行動が命を守ることにつながる。市民の力を借りて感染を食い止めたい」と訴えた。

 境田院長は「新規感染者を出さないことが大事。このまま市中感染が進めば1日の感染者数も二桁に膨れあがる。2週間は会食しないなど頑張るしかない」と力を込めた。

宮古島市と石垣市にも時短要請

 飲食店と遊興施設を対象とする県の営業時間短縮要請が12日から宮古島市と石垣市にも拡大された。宮古島市では飲食店関係者から「感染防止のために協力する」「従業員の生活を守る上で協力できない店舗も出そうだ」との声が上がっている。

 市内で小料理屋を営む60代女性は「感染防止のため協力する。むしろ期間はもっと延長してもいいのではないか」と話す。今までは午前0時まで店を開けていたが常連客には午後10時に店を閉めると伝えた。「お客さんの感染を防ぐ方が大切だ」と述べた。

 宮古島社交飲食業生活衛生同業組合の奥平玄信組合長は、県の要請に協力するよう加盟店舗に呼び掛けているとしつつ「キャバクラ店などでは午後10時で閉店すると死活問題になる。従業員の生活を守るため、通常営業を続ける店もあるかもしれない」と話した。

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