プロ野球の千葉ロッテマリーンズは14日、2月1日から石垣市で行う春季キャンプを新型コロナウイルス感染予防のために無観客で実施すると発表した。球団が同市と協議し、球場のスタンドやブルペンなどに一般の見学者を受け入れない。キャンプの無観客開催を決めた球団は初めて。
無観客での実施は市側が強く要望した。市スポーツ交流課は、キャンプインが11都府県に発令された緊急事態宣言の期間に重なるとして「宣言下に全国からファンが来島することに不安があった。感染者が出たら今後の事業に影響を及ぼしかねない」と説明した。
また、市は30日から1次キャンプを予定するJリーグの横浜F・マリノスにも無観客での実施を要望。中山義隆市長は「安心安全で楽しんでいただくことは難しいと判断した。寂しいキャンプになるが理解を頂き、引き続き応援してほしい」と呼び掛けた。
例年、球場周辺に出店していた屋台なども設置しない。ロッテ広報室は「SNSなどを活用し、キャンプ情報を発信したい」とコメントした。