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沖縄、緊急事態宣言の瀬戸際 玉城デニー知事、国に再発令を要請するか

2021年1月16日 08:31

 新型コロナウイルス感染拡大に歯止めがかからない中、玉城デニー知事が国の緊急事態宣言の再発令を要請するかどうかが焦点。13日の厚生労働省の委員会で示された資料によると、沖縄の感染状況は、国の6指標のうち3指標で最も高い「ステージ4」に到達した。同日に再発令された大阪府など7府県の数値と比べ、ほぼ同水準の項目もある。15日現在で沖縄の数値は上昇傾向にあり、再発令の“瀬戸際”にあると言えそうだ。(社会部・下地由実子、篠原知恵)

コロナ宣言7府県との比較データ

人口10万人当たりの新規感染者数の推移

コロナ宣言7府県との比較データ 人口10万人当たりの新規感染者数の推移

 資料によると、県内でステージ4に達したのは「人口10万人に対する療養者数」「直近1週間と前週の比較」「感染経路不明な割合」の三つ。「感染経路不明~」は58・3%で大阪など6府県を上回った。

 病床の逼迫(ひっぱく)具合でも、最大限提供したと仮定する重症病床の使用率は沖縄32・1%。栃木県19・6%、福岡県20%など5府県を上回る。

 7府県のうち兵庫以外の6府県は4指標以上がステージ4に達した。沖縄も15日現在で、全入院者の病床使用率や直近1週間の陽性者数が増加し、4指標がステージ4に上がった。

 人口10万人当たりの感染者の推移は、10~11月にかけて沖縄は全国平均を大きく上回っていた。一方、12月下旬からは首都圏中心の全国的な感染拡大に伴い、全国平均が急上昇して逆転。ただ、県内の高水準は変わらず、委員会資料では、県内29・73人は宣言地域の岐阜県26・67人、愛知県29・59人より多い。

 疫学に詳しい徳田安春医師は「沖縄の新規感染者数や陽性率、感染経路不明者数の推移などからみて、すぐに緊急事態宣言の対象地域入りした方がいい」と指摘。「不要不急の外出自粛などの施策は、早期にやればやるほど効果があり、短期間で済む」と述べ、来県者全員に加え、人口当たりの感染比率が特に高い地域で大規模なPCR検査を実施するよう提言した。

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