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沖縄の130人は「東京の1300人に匹敵」 年末年始の影響ピークか 「危機感を分かってほしい」

2021年1月17日 08:59

 新型コロナウイルスの新規感染者が16日、5カ月ぶりに100人を超えた。過去最多の156人(8月9日)には那覇市松山地区での臨時集団検査の結果を含むため、1日当たりで確認された感染者数としては実質、最も多い。病院のベッドはコロナも非コロナも逼迫(ひっぱく)した状態が続く。感染症の医師は「今がピーク。これから減らせるよう、感染対策を実践するほかない」と強く訴える。

県の新型コロナ感染に関する判断指標と現状

県内感染者の居住別状況

県の新型コロナ感染に関する判断指標と現状 県内感染者の居住別状況

 沖縄の130人は東京の1300人に匹敵-。県の糸数公保健衛生統括監は、数字の持つ意味を人口が約10倍の東京都と比べて表現する。「東京が年末に千人を超えた時と同じインパクトがある。その危機感を県民には分かってほしい」

 60~70人台で推移していた直近3日間から倍増しており、「倍々のスピード」で広がる感染症の特徴が現実となった状態だ。

 県立中部病院感染症内科の椎木創一医師は「年末年始の集まりや移動に伴う発生がピークに来ている」とみる。年末年始に感染した人から二次感染した家族らの発生が現れていると指摘し「無症状でも他人にうつしてしまう一方で、感染した誰もが『まさか自分が感染するとは』と言う。対策が極めて難しい」と話す。

 県は14日付で県全体の医療フェーズを最高の「5」に引き上げ、各病院にさらなる病床確保を求めている。特に中部地区では非コロナ病床の占有率が16日は101・2%となり、3日連続で100%を超えた。患者が退院してもすぐに入院してくる状況で、医療現場の自転車操業が続く。

 椎木医師は「振れる袖はもうない。たとえ、一時的にベッドを増やしても医療従事者は増やせない。コロナにかかった人でもそうではない人にとっても、危機的な状況だ」と訴える。

 対策は既によく知られたマスク着用、手洗い、人との距離を取る、症状があったら出歩かない-に尽きるとし「基本に勝る方法はない。ワクチンだけでは止められない。みんなが知っていることをどれだけ実践できるかだ」と強調した。

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