任期満了に伴う宮古島市長選は17日投開票され、保守系無所属で新人の前県議、座喜味一幸氏(71)=社民、社大、共産、立民推薦=が1万5757票を獲得し、初当選を果たした。現職の下地敏彦氏(75)=自民、公明推薦=の4選を阻み2782票差だった。宮古の「オール沖縄」勢力と一部保守系との保革共闘で「市政刷新」による行財政健全化を強く訴え、浸透した。玉城県政に追い風となる。

当選確実の知らせを受け、バンザイ三唱する座喜味一幸氏(中央)=17日午後10時50分、宮古島市平良西里の選挙事務所

宮古島長選挙開票結果

当選確実の知らせを受け、バンザイ三唱する座喜味一幸氏(中央)=17日午後10時50分、宮古島市平良西里の選挙事務所 宮古島長選挙開票結果

 新型コロナ対策では、市独自の支援策や感染防止策を打ち出し、第1次産業振興や公共事業受注の均等化、通院や入院時の沖縄本島への移動費や宿泊費助成などの訴えが幅広い支持を得た。投票率は65・64%で、過去最低。

 座喜味氏は「市民の力はすごい。市民は新しい時代や開かれた政治をつくる。市民本位の力が当選を勝ち取った。当選した後は仕事も多くあるが市民と市長が一体となればありとあらゆる難関を越えられる。一緒に乗り越えて新しい時代をつくろう。新たな市政の幕開けだ」と話した。

 玉城デニー知事は県内11市のうち3市の「オール沖縄」勢力を4市に伸ばした。県政発足後、那覇、豊見城市長選に続く勝利で勢力拡大に成功。来年に控える県知事選の前哨戦の一つを制したことで2月の浦添市長選、4月のうるま市長選に弾みをつけた。一方、自民側は玉城知事と対峙する県内7市長でつくる「チーム沖縄」のトップを失ったことが今後の選挙にどう影響するか、注目される。

 選挙戦は、2005年の第1回市長選以来16年ぶりの一騎打ちとなり、激しい集票合戦が繰り広げられた。下地氏は、市政継続による経済活性化を訴えたが、市政刷新を主張し保守の一部と革新それぞれの支持票を固めた新人の座喜味氏には及ばなかった。

 当日有権者数は4万4376人(男性2万2327人、女性2万2049人)。

 座喜味 一幸氏(ざきみ・かずゆき) 1949年12月15日生まれ。宮古島市平良西仲宗根出身。琉球大学卒。沖縄総合事務局、宮古土地改良区事務局長などを経て2008年県議に初当選し、3期務めた。

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