沖縄喜劇の女王・仲田幸子、孫の仲田まさえが主演の映画「なんくるないさぁ 劇場版~生きてるかぎり死なないさぁ~」(野田孝則監督)が30日から那覇市の桜坂劇場で全国に先行して上映される。「サチコー」が引退の舞台直後にこの世を去る「事件」を軸に進む心温まるドタバタ喜劇。

映画「なんくるないさぁ 劇場版」の舞台あいさつに登壇した仲田幸子(左から3人目)、野田孝則監督(左端)ら=那覇市・桜坂劇場

映画の一場面。仲田幸子(左)と東風平高根 (c)2021沖縄ピクチャーズ

映画「なんくるないさぁ 劇場版」の舞台あいさつに登壇した仲田幸子(左から3人目)、野田孝則監督(左端)ら=那覇市・桜坂劇場 映画の一場面。仲田幸子(左)と東風平高根 (c)2021沖縄ピクチャーズ

 劇団でいご座座長、仲田幸子のひつぎを乗せた車が行方不明になる騒動から物語は展開する。この世に未練を残す仲田幸子が幽霊に姿を変えて現れ、劇団団員ら周囲を巻き込んで笑いと騒動を起こすエンターテインメント。

 撮影は2020年3月に沖縄で行われた。せりふの多くにうちなーぐちが使われ、全編に日本語の字幕を付けた。

 特別出演の瀬名波孝子をはじめ、新垣正弘、具志清健、高宮城実人ら沖縄芝居役者が味わいのある演技で映画に花を添える。

 12日に桜坂劇場で関係者向けの試写会と舞台あいさつがあり、出演した仲田幸子、仲田まさえ、東風平高根、志ぃさー(藤木勇人)、アイモコや野田監督らが登壇した。

 現在87歳、芸歴73年の仲田幸子は「初めて映画に出ることになった。長い歴史の中でこんなこともあるのだろう」と笑いを誘い、「コロナを越えたらきっといいことがある。暗いニュースを乗り越えてください」とアピールした。

 喜劇の女王、仲田幸子が亡くなるという構想に「かなりのプレッシャーがあった」と話す野田監督。コロナ禍の中での撮影や編集を経ての公開に「奇跡が奇跡を生んだ。お母さん(幸子さん)ありがとうございます」と感謝した。

 上映初日の30日、正午上映回の終了後(午後2時10分ごろ)と午後3時20分の回上映前に仲田幸子、野田監督らによる舞台あいさつがある。

 問い合わせは桜坂劇場、電話098(860)9555。