富士フイルムホールディングスが武田薬品工業の子会社の試薬品メーカー「和光純薬工業」(大阪市)を買収することが3日、分かった。関係者によると、今月中に契約を結ぶ見通し。買収額は2千億円程度とみられる。和光は研究用試薬の国内最大手で、富士は買収を通じて医療分野の事業強化を図る。

 武田はカナダ製薬大手のバリアント・ファーマシューティカルズ・インターナショナルと胃腸薬事業の買収交渉を進めていることが明らかになったばかり。がんや消化器系疾患など重点領域の新薬開発に経営資源を集中させるため、事業の選択を戦略的に進める。

 関係者によると、10月に入札が行われ、富士が落札した。日立製作所や海外の投資ファンドも関心を示していた。

 和光純薬は埼玉と愛知、三重、兵庫、大分に生産拠点を置き、試薬や化成品、臨床検査薬を製造、販売している。武田が株式の約7割を保有。2015年度の売上高は約760億円だった。(共同通信)