リウボウが沖縄県那覇市松尾の県庁前に所有していた、ホテルなどが入居する複合ビル「レグザリウボウ」や隣接する立体駐車場の土地と建物を、昨年11月に大阪の企業へ売却していたことが22日までに分かった。

リウボウが昨年11月に売却した複合ビル「レグザリウボウ」=22日、那覇市松尾

 リウボウは売買の詳細について明らかにしていないが、関係者によると売却額は約90億円に上る。

 リウボウグループは百貨店やスーパー、コンビニエンスストア、旅行サービスなど幅広く事業展開しているが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で来店客数が減少するなど、厳しい経営状況が続いている。

 コロナの収束が依然見通せない中、リウボウは手元資金を確保して経営基盤を固めつつ、急速に変化する商環境に備える考えだ。

 リウボウホールディングスの糸数剛一会長は「売却相手や売却額などは明かせない。ただ、コロナ前から資産の流動化による積極的な事業展開を模索してきた経緯があり、コロナ禍でこのタイミングになった」と説明した。

 レグザリウボウは旧リウボウの跡地に建てられ、2008年に開業した。登記簿によると敷地面積1290平方メートル、12階建てで、りゅうせきフロントラインが運営するホテル・ロコア・ナハや飲食店、ファミリーマートなどが入居している。

 りゅうせきはホテル運営について「現時点で影響はない」としている。