【東京】2017年に緑ヶ丘保育園(沖縄県宜野湾市)の屋根で米軍ヘリの部品が見つかった事故で、県警が米側に指紋提供を求めていなかったことが22日、分かった。警察庁は同日の沖縄等米軍基地問題議員懇談会で「県警として必要なかったと判断した」と説明。県警は昨年12月に一連の調査を終え、上空を飛行していた米軍ヘリの落下物とは特定できないと発表したが、調査を尽くしたかどうか疑問の声が上がりそうだ。

米軍ヘリ部品の落下地点を調べる県警捜査員=2017年12月21日、宜野湾市野嵩・緑ヶ丘保育園

 発見された部品は、米側もCH53E大型輸送ヘリの部品と同型と認めている。立憲民主の屋良朝博衆院議員は「(部品に)触った可能性のある人について、米側の協力を求めてもいい。なぜやらないのか」と調査の在り方を疑問視した。

 これに対し警察庁担当者は「県警として必要な確認は行ったが、指紋照会の必要性を認めなかった」と説明。部品の鑑識作業は行ったとしつつ、指紋が採取されたかどうかは「詳細は差し控えたい」とした。

 当時の捜査関係者によると、部品に指紋は付着していたが「第三者の行為として特定するのは難しかった」という。このため米側にも指紋提供を求めなかったとみられる。