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通りはシャッター街に 人出変わらない夜の街も 沖縄で全県の時短営業始まる

2021年1月23日 08:41

 沖縄県独自の緊急事態宣言で、全県の飲食店やスナックなどの遊興施設を対象にした午後8時までの時短要請が22日、始まった。県内各地の繁華街では「感染対策のため」と要請通りに閉める飲食店がある一方、キャバクラ店や一部の飲食店は少ない客を招き入れ、いつもと変わらない光景が続いていた。

県の時短要請が始まったが、那覇市松山では午後8時以降も明かりがともり人出も多かった=22日午後8時18分

 午後8時。名護市の社交街「みどり街」では多くの店がシャッターを閉め、客はタクシーに乗り込む。要請通り店を閉めた居酒屋の男性店長(24)は「協力金4万円だと厳しいが、この状況なので仕方ない」と受け入れ「国の宣言対象になり2万円増えると助かる」と対象地域の指定を求めた。

 別の飲食店の男性店長(35)は「従業員の生活を守るため」と午後8時以降も営業を続ける。国の対象となれば店名公表があり「悪い印象を持たれるため、国の対象になれば閉めるしかない」と吐露した。

 那覇市松山の繁華街。午後8時前、居酒屋やラーメン店などからは足早に退店する客の姿があった。

 居酒屋で店閉まいの作業に追われていた男性(44)は「店を開けていても人件費や光熱費がかかるだけ」とうつむく。協力金が無いよりはいいと要請に応じ「感染も怖いですし…」と目を向ける先には、色鮮やかな看板が光るキャバクラ店。

 午後9時前、傘を手に歩く複数の若い男性グループにキャバクラ店の従業員が声を掛けていた。観光客に来店を勧めていた男性(35)によると、キャバクラ店は時短要請に応じない店が多いという。「開けても赤字、閉めても赤字なら少しでも利益を上げようとしますよ」。別の従業員の男性(26)は「自分の店にはコロナ出ていませんから」。

 沖縄市では、桑江朝千夫市長らが市内の一番街商店街などを巡視。公用車4台を使い、スピーカーで時短営業へ協力を求めた。午後9時過ぎ。歓楽街「中の町」の一部のキャバクラやスナックは開店するが、ほとんど出歩く人はいない。バーの女性店長(26)は午後8時まで、常連客だけを店に入れる。「売り上げは以前の10分の1。厳しい中だが、しっかり感染対策して店を続けたい」と話した。

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