世界自然遺産候補地となっている沖縄県国頭村安田の米軍北部訓練場跡地で24日、未使用の実弾一発が見つかった。県や沖縄防衛局によると、同訓練場では実弾射撃訓練の実施はこれまで確認されていない。米軍廃棄物の調査中に実弾を発見したチョウ類研究者の宮城秋乃さんは「実弾射撃が行われていたとすれば、ほかにも埋まっている可能性がある」と強調した。

見つかった未使用の実弾(左端)と周囲に埋まっていた16発の空包=26日、国頭村安田・米軍北部訓練場跡地

発見した実弾を持ち「支障除去にしっかり取り組んでほしい」と訴える宮城秋乃さん=26日、国頭村安田・米軍北部訓練場跡地

実弾の発見現場

見つかった未使用の実弾(左端)と周囲に埋まっていた16発の空包=26日、国頭村安田・米軍北部訓練場跡地
発見した実弾を持ち「支障除去にしっかり取り組んでほしい」と訴える宮城秋乃さん=26日、国頭村安田・米軍北部訓練場跡地 実弾の発見現場

 発見現場は同跡地内のFBJヘリパッド付近。実弾は直径約12ミリ、全長約70ミリで、地中約15センチに埋まっていた。宮城さんは24、26日、同じ場所から米軍のものとみられる空包も合計16発見つけた。

 同訓練場には実弾射撃場が建設されたが、1970年12月末に住民らの反対によって同訓練は中止された。その後72年5月15日の「5・15メモ」では「実弾射撃は北部訓練場の指定射撃場内で認められる」とされたが、同訓練の着弾区域が設定されるまでは実施しないとも記載された。

 これまで着弾区域の設定はないことから、県は「実弾射撃訓練は実施されていない」と認識している。沖縄防衛局は本紙取材に対し「訓練を行ったことは把握していない」と回答した。

 宮城さんは「支障除去を完璧に終えてから堂々と世界自然遺産候補地として推薦すべきだ」と指摘した。

 村在住で70年の反対運動に参加した宮城克松さん(82)は「みんなで訴えて訓練は中止になったはずなのに実弾射撃をしていたとすれば大変なことだ」と話した。