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宮古島市のコロナ感染者数は人口比で全国最悪 東京の2倍 緊急事態中に広がる

2021年1月27日 07:21

 沖縄県の宮古島市で26日、過去最多となる34人の新型コロナウイルスの感染が確認され、同日の県内感染84人の4割を占めた。人口比では全国最悪の東京都の倍近い感染者が出ている。医療機関やホテル療養だけでは患者に対応できず、同日からは自宅療養も始まった。

宮古島市の新型コロナ世代別感染状況(26日までの1週間)

県内感染者の居住別状況(1月26日)

宮古島市の新型コロナ世代別感染状況(26日までの1週間) 県内感染者の居住別状況(1月26日)

 「会食や外出の自粛をお願いしている中で広がった。強く危惧している」。県の大城玲子保健医療部長は危機感をあらわにした。

 県による独自の緊急事態宣言が出て1週間。逆行するように宮古島の感染は右肩上がりとなっている。20~26日の新規感染者は県全体の561人に対し84人。県人口の4%にすぎない同市だけで15%を占めた。人口10万人当たりでは25日時点で、県全体の40・50人を大きく上回る109・84人。全国最悪の東京都56・03人の2倍に迫る状況だ。

 感染は若者や市中だけでなく高齢者施設にまで波及している。23日にクラスター(感染者集団)が明らかになった施設の感染者は計11人から16人に増え、別の複数の高齢者施設でもクラスターが発生している可能性がある。

 急激な感染拡大の背景について、県は「会食や飲食から家庭に広がった」と分析する。現在の発症の感染が始まったとされる2週間ほど前は人の移動や集まりが多い市長選の真っただ中。関連をささやく声もあるが、県は「確認できていない」と述べるにとどめた。

 医療体制は一気に厳しさを増している。県立宮古病院は26日から一般外来を中止した。コロナ病床は25日に36床から47床まで引き上げたが、26日に37床が埋まり、民間病院にも10人が入院。入院調整中は37人となり、療養ホテルは23室中18室が埋まった。県は同日「導入せざるを得ない」として、無症状や軽症者の自宅療養を始めた。

 県は宮古病院に他の県立病院などから看護師8人を派遣するなど支援に回る。だが県全体の医療フェーズが既に最高の「5」となっており、病床の確保は難しい状況だ。大城部長は「病床とホテルのさらなる確保、自宅療養の対応で乗り切りたい」と話した。

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