沖縄タイムス社(武富和彦社長)は28日、プロ野球パ・リーグの埼玉西武ライオンズ投手で、昨季のパ新人王に輝いた平良海馬投手(21)=石垣市出身、八重山商工高出=に「沖縄タイムス特別スポーツ賞」を贈呈した。コロナ禍のため贈呈式は開かず、賞状と琉球ガラス製のトロフィー、賞金は球団に郵送し、贈った。(24面に関連)
平良投手は昨季、最速160キロの直球を軸にリーグ最多タイの54試合に登板し、防御率1・87をマーク。抜群の安定感でチームを支え、県出身プロとして初めて新人王を獲得した。
オンライン取材で平良投手は、受賞に驚きながら「毎年ウエートトレーニングを重ね、年々パワーアップした成果を野球で生かすことができた。今季は最優秀中継ぎ投手賞が目標」と決意を語った。
武富社長は「県出身選手として初めて新人王に輝いた勇姿は、県民を大いに勇気づけた。チームを勝利に導き、リーグ優勝のみならず日本一に輝くことを期待している」と激励した。
同賞はプロ・アマ問わず、世界や全国レベルで活躍した県出身の個人・団体を表彰するもので今回が18度目。プロ野球選手への贈呈は石嶺和彦さん(当時オリックス)、西武の山川穂高内野手と多和田真三郎投手に続き4人目。