緑の山に抱かれ、入り江にせり出すようにたたずむ大宜味村の旧塩屋小学校。目をこらすと、かまぼこ形の体育館はみるみる箱舟となり、今にも櫂(かい)でこぎ出していくかのように見えたという▼やんばるアートフェスティバルの総合ディレクター、仲程長治さん(61)はそう振り返る。