沖縄防衛局が米軍キャンプ・ハンセン周辺で行った騒音測定調査で、宜野座村松田区の午後7~10時の月平均騒音発生回数(60デシベル以上)が、2020年度(4~11月)は188回に上り、18年度に比べて38%増えた。午後10時以降の夜間訓練も同区や城原区で頻繁にあり、住民の「静かな夜」が妨げられている。(北部報道部・西倉悟朗)

宜野座村松田区の上空を低空飛行する米軍ヘリ=2日

宜野座村松田区の上空を低空飛行する米軍ヘリ=2日

 宜野座村は対面や電話、メールを含めて過去5年間(16~20年度)に146回、夜間訓練の中止などを防衛局に求めてきたが、状況は改善されていない。

 防衛局は松田区の現在の場所で18年5月から騒音測定を開始。翌年3月までの月平均の騒音発生回数(午後7~10時)は136回だった。19年度は167回に増え、20年度はさらに188回に増えた。

 午後10時~午前7時の時間帯は、20年度が月平均で43回となり、18年度の50回より減ったものの依然として多い。

 ヘリ着陸帯「ファルコン」に近い城原区でも午後10時以降の訓練が常態化。今年1月13、14両日は、午後11時40分ごろまで米軍機が集落上空を旋回し、住民から苦情が相次いだ。

 當眞淳村長は「これまでも繰り返し騒音被害などの現状を訴えてきたが、状況は変わらない。引き続き米軍に夜間訓練中止を申し入れたい」と話す。

 防衛局は取材に「周辺住民への影響を最小限にとどめるよう申し入れを行うなど、米軍と緊密に連携を図り、適切に対応する」と説明。米海兵隊は、松田区での夜間訓練の増加について「セキュリティー上の理由から説明できない。訓練は日米の合意の上で行われている」と回答した。