[胃心地いいね](612) いなりとチキンの店ビオ 南城市大里

鶏胸肉のガーリックチキンと沖縄風いなりずしはどちらも、さっぱりした味わい

「いなりとチキンの店ビオ」の前で笑みを浮かべる店主の新垣加代子さん=1月26日、南城市大里

鶏胸肉のガーリックチキンと沖縄風いなりずしはどちらも、さっぱりした味わい 「いなりとチキンの店ビオ」の前で笑みを浮かべる店主の新垣加代子さん=1月26日、南城市大里

 ガーリックチキンを頬張ると、さくっとした期待通りの食感。脂身が少ない胸肉を使っているため、にんにく味と揚げ物のボリューム感は意外なほど感じない。まろやかな酸味のいなりずしとの相性が抜群だ。

 持ち帰り専門店「いなりとチキンの店ビオ」店主の新垣加代子さん(59)があっさりした味わいが特徴の「沖縄風いなりずし」とニンニク味のフライドチキンを売り出そうと思い立ったのは約6年前。うるま市の人気店「丸一食品」の味を知ってからだ。

 調べてみると本島中部エリアではこの組み合わせが定番で、いくつもの店で売られていることを知って食べ歩き。そして自身でレシピを作り上げた。「この味を南部でも広めたかった」と振り返る。

 11年前から今の店舗を持ち、もともと従事していた美容業の知識を生かして玄米メニューなどを提供していた。ただ、原材料の安定確保が壁となり主力メニューで悩んでいた時、「いなりチキン」と出合い、商品をシフトした。

 当初はもも肉を使っていたが、ヘルシーな胸肉に変えて冷めてもぱさつかない作り方を探求。「肉をある物に漬け込む工程が重要」と話すが原材料は秘密だ。

 いなりは、わずかに芯を残した米の硬さがシンプルな味と調和する。「年配のお客さんから昔の沖縄のいなりだね、と褒められる」と語る。

 固定客は順調に増え、店は本島南部のJAおきなわなど4店舗に卸すまでに成長。

 「中部で育まれた味に感動して影響を受け、私なりにアレンジを重ねてきた。多くの方々にも味わってもらえたらうれしい」と顔をほころばせた。

(南部報道部・松田興平)

=金曜日掲載

 【お店データ】南城市大里仲間1155、「大里ショッピングモール アトール」内。月曜定休。午前9時から午後5時。電話098(944)4191。