那覇署は5日、2020年12月に那覇市曙の集合住宅であった火災で、現場に駆け付けた警察官らを建物上階の現場まで案内し火元の早期特定に貢献したとして、那覇市立安岡中学1年の多和田羅奈(らな)さん(13)に感謝状を贈った。受け取った多和田さんは「人を助けたい気持ちの一心だった。うれしい」と話した。

宮城正明那覇署長(右)から感謝状を受ける多和田羅奈さん(中央)、同席した田畑武正校長=5日、那覇市・安岡中学校

 同署によると、多和田さんは自身の住む集合住宅に火災の通報で駆け付けた警察官らを、5階の現場まで案内した。建物は複雑な構造で、現場まで行くためにエレベーターと階段を使い分ける必要があった。

 火災当時、3階の部屋にいた多和田さんは焦げた臭いに気付き、外に出た。警察官と消防士が1階に集まっているのを見て「助けなきゃいけない」と思い、警察官らを誘導した。

 同校の田畑武正校長によると、多和田さんはハンドボール部に所属し、運動神経抜群。将来の夢を聞かれた多和田さんは「消防士になりたい」と笑顔だった。

 同署の宮城正明署長は「現場をいち早く特定し、警察官らを誘導したことは市民の模範となる行動だ」と感謝した。