ITベンチャーのSolafune(ソラフネ)(沖縄市、上地練代表)は、人工衛星のデータを収集・解析し、人工知能(AI)を開発するサービスの運用を始めた。膨大な衛星データを集め、サイトで公開。AIの解析精度を競うコンテストを開き、最も優れたAIを基に新たなシステムを作り出す。同社が初めて主催した昨年10月のコンテストは、世界中からエンジニア118人が参加。投資家から評価され、出資につながった。上地代表は「世界に通用するサービスにしたい」と意気込む。(照屋剛志)
人工衛星は、細かい地形が分かる高画質画像、地表や海面の温度を把握する赤外線画像、人々の移動が分かるGPS情報といったデータを集めている。衛星写真や気象情報などのさまざまなデータを組み合わせ、最適な物流ルートを探し出したり、作物の生育状況から最適な収穫時期を割り出したりするAIが開発されている。
一方、情報量が膨大な上、データの所有者が国や企業と複数あるため、収集に手間と時間がかかる。ソラフネが、開発に必要なデータを集め、エンジニアのデータ収集コストを省き、開発に集中してもらう。
エンジニアは人材不足が課題。サイトに公開し、...