沖縄県の宮古島市上野野原の陸上自衛隊宮古島駐屯地の宿舎で、陸自隊員の妻で介護職員の女(39)が息子2人の首を絞めて殺害した事件で、容疑者の女が調べに対し「育児に行き詰まっていた」という趣旨の供述をしていたことが捜査関係者への取材で分かった。

男児2人の遺体が見つかった陸上自衛隊宮古島駐屯地の宿舎=7日、宮古島市上野野原

 県警は8日、亡くなった5歳と3歳の男児の死因について窒息と発表した。当時の犯行状況や経緯について関係者から事情を聴き慎重に調べている。

 一方、同市によると容疑者の女から子育ての悩みなどの相談を受けたことはなかったという。担当者は「ひと言相談があればと悔やまれる。悩みのある人はためらわず相談してほしい」と話した。

 死亡した男児2人が通っていた市内の保育園に子どもを預けに来た30代女性は「どうしてこんなことになったのか。ただ心が痛い」。孫を迎えに来た女性は「コロナ禍で精神的にもつらくなっていたのではないか。相談する相手もいなかったのだろうか」と声を詰まらせた。

 事件は7日午後に発生。容疑者の女が「子どもを殺した」と110番通報した。警察官が駆け付けたときには息子2人は心肺停止状態で、現場で死亡が確認された。陸自隊員の父親は当時外出していたという。