[経済再興への道 コロナ禍の挑戦](8)

 名古屋市タカシマヤゲートタワーモール、大阪梅田のルクアイーレ。駅に直結した好アクセスな立地に、有名ブランド、人気店舗などがひしめき合う。その、人気のショッピングビルに2020年10月、コーカスが運営する「首里石(せっ)鹸(けん)」が、期間限定で出店した。名古屋2週間、大阪1カ月と、短期間の挑戦。沖縄県外への出店を見据えたマーケティングの意味もあった。

 「結果を残す。それ以外に選択肢はない」。出店1カ月前の9月、首里石鹸事業の責任者、仲田尚人課長は意気込んでいた。新型コロナで、4月やゴールデンウイークに予定されていた東京でのポップアップ出店の話は流れた。会社の置かれた苦しい状況も知っている。「結果を残して、出店につなげたい」。プレッシャーも感じていた。

 名古屋は16・55平方メートルの小さなスペース。ビルが閉店してから徹夜で開店作業に取りかかった。会社は1日20万円を目標に設定したが「30万円売り上げる」と決意した。

 「社長、やりましたよ」。出店後初の週末、1日で40万円を売り上げて仲田課長は声を弾ませた。...