沖縄タイムス+プラス ニュース

沖縄の感染経験者104人に聞いて浮かび上がった実態 倦怠感に息切れ、味覚・嗅覚の異常・・・ 約半数が「後遺症がある」

2021年2月13日 08:10

 新型コロナウイルスの感染が県内で初めて確認されて14日で1年となるのを前に、沖縄タイムスは県内在住で感染の経験がある人を対象にアンケートを実施した。回答者数は104人。そのうち約半数の49人(47・1%)が倦怠(けんたい)感などの「後遺症がある」と答えた。37人(35・6%)は「差別や偏見を感じた」と回答した。職場から出勤を拒否されたなどの体験もあり、療養後も心身や生活面で影響が続いているケースが多い実態が浮かび上がった。(社会部・下地由実子、篠原知恵)

「後遺症」の有無

感染による差別や偏見を感じた経験

「後遺症」の有無 感染による差別や偏見を感じた経験

 アンケートはこれまでに公開された情報などを基に2日から12日午後2時まで、プライバシーに配慮して無記名で回答を募った。回答者数104人は、県内累計感染者数7944人(11日現在)の1・3%に当たる。内訳は男性67人、女性37人。年代別では40代25人が最多で、30代23人、50代18人と続いた。

 回答者の9割に当たる94人が感染が分かった時に「不安を感じた」と回答した。不安の具体的な内容(複数選択)は「周りに感染させていないか」の85件が最多。「後遺症」の63件、「重症化のリスク」、「差別や偏見」が続いた。

 「後遺症がある」と答えた49人のうち、症状では倦怠感が最も多かった。息切れや味覚・嗅覚の異常、耳鳴り、脱毛や物忘れ、集中力や視力の低下など、症状は多岐にわたった。「これから治るのかわからず不安」と訴える声や相談窓口の設置を求める意見もあった。

 「差別や偏見を感じた」とした37人のうち、31人が具体的な体験を記述した。「冷たい視線を浴びる」「誰も近寄らない」など周囲から孤立するケースもあった。左遷や仕事のキャンセルといった職場での不当な扱いも挙げられた。

 感染に関する悩みの相談相手では、家族・友人、医療関係者、保健所などの行政関係者が多数を占めた。一方で「相談できる相手はいなかった」や「自己解決」を選んだ人もいた。今後、必要な支援として、回答者の3割が心の相談窓口の拡充強化を挙げた。

>アンケート結果はこちら

関連記事

>「すぐ忘れてしまう」「受診が難しくなった」 “後遺症”が日常生活にも影響 相談のしづらさも課題に

>「ばい菌扱い。誰も近寄らない」「仕事をキャンセルされた」 感染で差別が深刻に

>感染経験者104人へのアンケート 調査難航からみえた深刻さ 問い続けた報道のあり方[記者の視点]

連載・コラム
記事を検索
注目コンテンツ
東京五輪 沖縄選手の最新ニュース
東京五輪 沖縄選手の最新ニュース
東京五輪に出場する県出身選手の活躍を早く詳しくお伝えします。
復帰のエピソードお寄せください
復帰のエピソードお寄せください
日本復帰にまつわる体験や、半世紀を振り返っての思いなどをお寄せください。
SDGs企画「未来へ#いのちを歌おう」
SDGs企画「未来へ#いのちを歌おう」
Kiroro玉城千春さんが沖縄県内の小・中学校を訪ねて、夢、命の尊さを届けます。
不器用トーク・アーカイブ
不器用トーク・アーカイブ
不器用トークのアーカイブページです。毎月1回、まさに今、現場で取材している記者たちが、それぞれのテーマについて熱く語ります。
楽でお得でポイント高し!
楽でお得でポイント高し!
「オール電化」はセイカツをどうカエルのか?護得久栄昇先生がオール電化生活の安心・お得な魅力を探った。
”コトバチカラ”特設サイト
”コトバチカラ”特設サイト
人々を勇気づけるアスリートのコトバを発信している特設サイト
命ぐすい 耳ぐすい
命ぐすい 耳ぐすい
沖縄県医師会の各分野の医師による医療・健康に関するコラム
胃心地いいね
胃心地いいね
沖縄タイムスの各市町村担当の記者が、地域で話題のお店や人気グルメを食べ歩きます。
アクロス沖縄
アクロス沖縄
東京発 各分野で活躍する情熱県人らを紹介
ワールド通信員ネット
ワールド通信員ネット
世界各国の沖縄県系人の話題を中心に、海外通信員が各地のニュースをお届けします
マンガ家大城さとしが行く!沖縄のじょ~と~企業探訪
マンガ家大城さとしが行く!沖縄のじょ~と~企業探訪
おばあタイムスでおなじみのマンガ家・大城さとしさんが長編マンガで沖縄の企業を紹介するシリーズ企画です。