沖縄県の西表島西部にある内離島で7日、有害鳥獣であるイノブタの駆除が行われ、参加者が2頭を仕留めた。

船浮集落からイノブタの駆除作業に参加した大嶺英松さん(左)と、シンガーソングライターの池田卓さん=7日、西表島

 駆除には竹富町地区の猟友会(河合正憲地区長)から30人余りが参加。15丁の猟銃と4頭の猟犬を従え、白浜港からボートで内離島に渡った。猟犬が放たれると、すぐに5キロほどの雌のイノブタを見つけ出してかみついて捕獲。その後、猟犬に追われた20キロほどの雄のイノブタが猟銃で仕留められた。

 イノブタの特徴は耳が大きく、体にまだら模様があり爪の片側が白いこと。イノシシとの違いは一本の体毛の毛先が二つに割れているかどうかで、割れていたらイノシシで、割れていないものがイノブタだという。

 今は無人島となった内離島には以前に台湾人が住んでおり、家畜として持ち込んだイノブタが野生化して、繁殖したといわれる。西表島のイノブタは、幻の逸品ともいわれるリュウキュウイノシシとの交配を避け、同イノシシの原種を守るため定期的に駆除されており、近年は数が減ってきている。

 野生化したイノブタはアダンの実など自然の植物を食べるようになった。以前より味が良くなったとして、しゃぶしゃぶなどにして食される。

 西表島では近々、野生化し増え続けているヤギの駆除も行われる予定だという。(前大歩通信員)