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大学でできた友達の数は… 月2千円のサークル会費を惜しむ学生も 沖縄でコロナ初確認から1年

2021年2月15日 05:00

 新型コロナウイルスの感染が県内で初確認されてから1年。予想を超える感染拡大の波に繰り返し見舞われ、沖縄の社会はどう変わり、人々は何を感じたのか。大学生を通して、暮らしの移り変わりを追った。

夕飯の弁当を食べる波平琉愛さん=11日、琉球大学千原寮の自室

 「地元宮古島の農業をロボット工学で助けたい」。琉球大学工学部の波平琉愛(るいと)さん(19)は昨春、そんな夢を胸に入学したが新型コロナによって打ち砕かれた。

 オンライン授業が中心では「賢くなっている気がしない」。次第に勉強への意欲も落ちた。4~11月は宮古島へ帰省し、現在は寮へ戻って生活するが「大学の友達は0人」という。

 オンライン授業と課題をこなし、テレビゲームをして日々が過ぎてゆく。「友達ができればまた違う生活になるのかも。宮古のみんなは元気かな」。

 石垣市出身の大学1年生、宮良大地さん(20)は量子力学を学ぶため琉大理学部に進学した。月約7万円の奨学金のみで生活はぎりぎり。「毎月2千円の会費が惜しい」とサークル活動には入らず、ほとんどの時間を大学寮で過ごす。

 同じ学科の学生とはビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って自己紹介したのみ。コロナ禍の成人式も迷った揚げ句、参加を見送った。

 寮にこもりがちな毎日。「コロナ禍の生活に慣れた自分が元の大学生活に戻った時、果たしてなじむことができるのか」と不安な日々を過ごしている。(社会部・矢野悠希)

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