政府が、泡盛の国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産登録を目指す方針であることが、15日までに分かった。文化庁の調査を経て、有識者らでつくる文化審議会で推薦の可否を検討する。実現は最短でも2024年になる見通しだ。

専門店に並ぶ県内の各酒造所の泡盛=イオン那覇店のイオンリカー

 菅義偉首相は1月の施政方針演説で「日本酒、焼酎などの文化資源について、ユネスコ無形文化遺産への登録を目指す」と表明していた。文化庁と登録申請に向けた準備を進めている国税庁の担当者は、本紙の取材に「泡盛も含まれる」との見解を示した。

 国税庁によると、こうじを使った独特の酒造りの文化として登録申請を検討している。担当者は黒こうじ菌を製造に使う泡盛も該当するとしている。

 県酒造組合の佐久本学会長は「実現すれば、世界中に泡盛を知ってもらえる」と歓迎。泡盛の輸出だけでなく、沖縄観光にも大きく貢献すると期待した。

 ユネスコの無形文化遺産には昨年12月、宮大工らが継承してきた「伝統建築工匠の技」が登録された。

 日本の候補の審査は2年に1件で、次は22年。政府は既に豊作祈願や厄払いの踊り「風流踊(ふりゅうおどり)」の申請書を提出した。泡盛はその次の候補で、24年以降の審査対象となる見通し。(政経部・島袋晋作)