採卵鶏の飼養羽数が全国2位の千葉県で今月に入って鳥インフルエンザの発生が頻発し、沖縄県内の鶏卵卸売価格が高騰している。Mサイズの卵1キロ当たりの卸売価格は、18日時点で230円。1日から55円値上がりした。スーパーの10個入り1パック(Mサイズ)の販売価格は、前年より35~40円高い200円前後で推移している。流通関係者は「ここまで価格が上がるのは4年ぶり。関東からの引き合いが強く、今後も価格は高騰する」と見通した。(政経部・又吉朝香)

県内の鶏卵卸売価格の推移

 JAおきなわの1キロ当たりの卸売価格は18日時点で、前年同日比より35円高い230円。昨年は1日から18日まで10円しか上がらなかったが、今年は55円も値上がりした。県内で流通している鶏卵は2~3割は九州から仕入れている。九州の卵が関西や関東に流れれば、県内でさらに足りなくなってしまうという。

 県鶏卵食鳥流通センターの担当者は「千葉や茨城など、鶏卵の一大産地で鳥インフルが発生し、全国的に供給が逼迫(ひっぱく)している。今後、(コロナ対策の)自粛が緩和されて業務用や外食需要が回復すれば、さらに不足するのでは」と懸念した。

 イオン琉球では、相場価格の上昇に伴い1パック当たりの販売価格は、前年同月比よりも35~40円高い200円(税別)前後で推移している。一方で、週末は毎週恒例の特売価格118円(税別、M・Sサイズ混合)で販売するという。

 担当者は「週末の卵の特売は定番化している。家庭で毎日使う客寄せ商品のため、週末特売は企業努力で継続する」と話した。

 コープおきなわでは、2月の1週目は168円で販売していたが、今週は10円高い178円で販売中。取引価格が上がったため、来週からはさらに20円上げて198円に設定せざるを得ないという。

 担当者は「毎年1月は価格が落ち込み、2月から徐々に上がっていく傾向はあるが、今年は鳥インフルの影響で価格の上がり幅が大きい」と説明した。

 那覇市内のある食堂では、業務用の規格外卵を使用していて、価格の変動が少ないため「今のところあまり影響は出てない」という。