[「防人」の肖像 自衛隊沖縄移駐50年](12) 第1部 対峙 不発弾処理(上)

 のこぎりで、不発弾の一部を切り落とし、爆発を防ぐ方法がある。ベトナム戦時、米軍の敵の補給線が通っていたことから猛爆を浴びたラオスの人々へ、元自衛官たちが伝えた。その一人が中條宏さん(76)=宮城県。日本復帰した沖縄で最初の「不発弾処理班」班長だった。

 爆発のスイッチ「信管」が、ゆがみやさびで外せない。運ぶのも危ない。家の近くで見つかって現地爆破さえできない-といった時の最後の手段「爆弾のこぎりカット法」だった。処理事故ゼロの自衛隊ならではの手法とされ、乱暴に感じた各国の処理アドバイザーたちから「危ない」「やめろ」と言われた。

 説得には沖縄での蓄積がものをいった。...