玉城デニー知事は19日、岸信夫防衛相と電話で会談し、米軍機の低空飛行が県内で相次いで確認されていることから、米軍への提供施設・区域の外で低空飛行訓練を実施しないよう米軍へ強く働き掛けることを求めた。岸氏は「中央レベルでも改めて地元の不安や懸念を伝えたい」と答えたという。国頭村の辺戸岬周辺では19日も大型機やヘリの低空飛行が確認された。

 玉城知事は県や県議会の抗議、要請の後も低空飛行が繰り返されたことに「一顧だにしない米軍だけではなく、日本政府にも不満が向かう」と指摘した。同日の記者会見では「度重なる低空飛行はまったくもって、けしからん。わじわじーする」と憤りを示した。

 謝花喜一郎副知事も同日、防衛省の島田和久事務次官、外務省の市川恵一北米局長と電話会談し、政府が「米軍の訓練は重要」と追認姿勢を見せていることへの違和感を伝え、「もっと強く米軍に対応してほしい」と要望した。

 辺戸岬周辺では19日午前9時ごろ、米空軍MC130J特殊作戦機とみられる大型機が低空飛行。...