[コラム うちなぁ見聞録](268)

 「花粉症のない楽園だった…」。なぜ沖縄を出てしまったのか? 「鼻水地獄、東京…」。2月に入るとテレビが変わる。花粉情報スタート、アレグラのCM増える。街中では「ハァクション! ハァクション!」とクシャミの合唱コンクール。ハクション大魔王は壺から出ては入って気がおかしくなる。人目を気にせず鼻をかみ、色白OLも鼻だけ真っ赤っか。1人トナカイ状態…。「メリー苦しみマス」。涙を拭く人もあちこちで見られ、街全体が「告別式あったの?」と聞きたくなる。

 花粉症になる人はそれぞれで、すぐなる人、何年後かの人、永遠にならない人。僕は10年後の人。急にクシャミ地獄に襲われ「クスケー」が間に合わない。(クスケーとはクシャミで寄って来る悪霊を払う沖縄の呪文。海外のBless youと同じ)。「ハァクション! ハァクション!」と何度も頭を振り下ろす姿はまるでXジャパンの最前列の客。鼻水も粘り気があるならまだマシ。垂れてくるのは、ほぼ水道水。「あっ」と思ったら、もうアゴまで垂れてる。そんなサラサラ水道水が二つの鼻穴から1日中あふれ続ける。見た目は「けごんの滝」。観光で行くなら僕の鼻を観に来てください。それぐらい「けごんの滝」。

 滝修行から逃れるためいろんな医学も試した。「レーザーで鼻の粘膜を焼くと治る」と聞けばすぐ焼いた。本当に止まった。それだけの事で「なんでもないようなことが、幸せだったと思った」(by虎舞竜)。そして翌年…、滝が再開…。「首の後ろにブロック注射打つと効くよ」と言われ、すぐ打った。次の日、再開…。もう市販のアレグラを飲んだ。一番効いた。「アレグラ効くんかーい!」でもごまかし程度。完全には治らない。そんな中、ある大金持ちのママと話す機会があった。...