[スポーツ指導 私の提言](2)大峰光博さん 名桜大学上級准教授(スポーツ哲学)

 体罰や直接的な暴力だけでなく、言葉が子どもを死へと追い詰めるケースがあることを教員や指導者は絶対に認識する必要がある。「暴力や暴言が選手の成長につながった」と考える人や「乗り越えたから今がある」と言う人はまず、その成功体験を捨てるべきだ。

 肯定派は、学生時代に理不尽な指導や苦しみがあったからこそ強くなれたと言う。たとえそれが事実でも、児童・生徒の心に大きな傷を負わせ、死につながる最悪の事態を引き起こす現実がある。「今の若い子は弱い」といった簡単な言葉で片付けてはいけない。どんな理由でも許されるべきではない。

 そもそも部活動は、学習指導要領にもあるように、生徒の自主的な参加や目標設定で運営されるべきものだ。...