3色あるウスエダミドリイシサンゴのうち、黄緑のサンゴは他の色に比べ海水温の上昇に強く、白化しにくいことを沖縄科学技術大学院大学(OIST)の佐藤矩行教授の研究チームが明らかにした。黄緑のサンゴは色に関係するタンパク質が夏場に特に多く、共生藻類を保護して白化を防いでいるとみられる。22日発表の学術誌「Genes Genomes Genetics」に掲載された。

海水温の上昇に強く、白化しにくい緑のウスエダミドリイシ(右下)=沖縄科学技術大学院大学(OIST)提供

 ウスエダミドリイシは黄緑の他に茶と紫がある。ミドリイシ属のサンゴは成長が早く、サンゴ礁の形成や海岸の保護につながっているが、温暖化など地球環境の変化で減少している。

 研究チームは当初、高温に耐性があるかどうかは、サンゴと共生する褐虫藻の種類が影響していると予想。しかし、3色のサンゴにいる褐虫藻は非常に似ていることが判明したため、サンゴの色の違いに着目した。黄緑のサンゴから緑色蛍光タンパク質の遺伝子が多く見つかり、特定の2種類が夏場になるとさらに多いことが分かった。

 2017年7、8月の調査で、黄緑のサンゴに白化は見られなかったが、茶のサンゴは調査群体の表面積の約5割が、紫のサンゴは8月に約4割が白化した。

 今後は、タンパク質が褐虫藻を保護する仕組みなどを明らかにするのが研究課題という。