NPO法人珊瑚舎(さんごしゃ)スコーレ(那覇市樋川)で21日、自主夜間中学校とフリースクール高等部の「卒業を祝う会」が合同で開かれた。卒業したのは、夜間中学校の70代2人、高等部の10代2人。それぞれ珊瑚舎の思い出を振り返りつつ「ここで学んだことを胸に自分の道を歩みます」「心の種が咲きました。満開です」と、学ぶ喜びと新たな人生への決意を語った。

在校生や家族から花束で祝福される小田ミヅエさんら卒業生=那覇市樋川、珊瑚舎スコーレ

 新型コロナウイルスの感染防止のため、マスク着用や参加者制限などの対策を万全にした上で実施した。卒業生と在校生が共に学習成果を発表したり、歌や踊りを披露したりしながら盛り上がった。

 珊瑚舎は来年度から南城市佐敷に移転するため、現校舎での「祝う会」はこれで見納め。最後にはみんなで輪になり、2001年の開校時から使われた学びやに「これまでありがとう」と一丁締めで感謝した。

 21日に開かれた珊瑚舎(さんごしゃ)スコーレ「卒業を祝う会」では、74歳の小田ミヅエさんと70歳の翁長エツ子さんが夜間中学校を卒業した。もともと友人同士で、誘い合って入学したのが3年前。「励まし合ってここまで来られました」。大勢の学校関係者から花束を贈られ、学び直しを果たした充実感をにじませた。

 翁長さんは若い頃に十分学べず、ずっと心に引っ掛かっていたという。入学後は、新型コロナウイルスや体調悪化で通学できない時期もあり「学友と過ごす時間が一分一秒でも惜しい」と感じたという。

 「芽が出て、葉がつき、つぼみができて、今まさに花開こうとしています」。翁長さんは舞台上の卒業あいさつで、そう力を込めた。

 「体力との闘いでした」と振り返ったのは、最高齢の小田さんだ。「三線を習い、物語を読み、感想を書き、舞台で発表した。大変な経験でしたが満足です」。卒業後は、また新たな学びを見つけたいという。

 フリースクール高等部を卒業した城間柚花(ゆのか)さん(19)と住田瑠羽(るう)さん(18)も、自分の言葉で学びへの意欲を語り、みんなでカチャーシーを踊りながら喜びを分かち合っていた。