沖縄県浦添市伊祖トンネル近くの事故現場は、国道330号の信号機のない区間が4キロ以上続く「速度超過が起きやすい場所」(県警関係者)で、重大事故の発生リスクが高い場所とされる。法定時速は50キロだが、今回の事故では中央分離帯を乗り越えたダンプカーの速度超過が疑われており、県警は現場周辺の国道を通過する車両に対し速度抑制を呼び掛けている。

浦添市内国道330号の主な交通事故

事故現場には「御冥福をお祈り致します。安らかに(天国)おねむりくださいませ」と書かれた菓子箱が置かれていた=17日、浦添市伊祖

浦添市内国道330号の主な交通事故 事故現場には「御冥福をお祈り致します。安らかに(天国)おねむりくださいませ」と書かれた菓子箱が置かれていた=17日、浦添市伊祖

 県警によると、同市沢岻交差点から広栄交差点までの4・3キロ区間(バイパス)は信号機がなく、以前から車の速度超過が多い場所という。県警は1999年、速度超過車両を取り締まる「高速走行抑止システム」を伊祖トンネル南側の北上車線に設置したが、事故発生は続いている。

 2016~21年2月18日の約5年間に、伊祖トンネル両端から300メートルの範囲で発生した交通人身事故は16件で、うち1件は重傷事故だった。

 21年1月7日、乗用車が車線変更した際に原付バイクと接触し、バイクの運転手が転倒し骨折。17年6月には浦添市内の330号を南下中のサイドカー付きバイクが縁石に衝突、運転していた男性が車体から投げ出され死亡した。

 浦添市美術館前では13年に330号を横断中の歩行者がはねられ死亡するケースが相次いだため、中央分離帯に柵が設置され、歩行者が絡む事故は減少に転じている。

 伊祖トンネル近くに住む女性(31)は、自宅前の国道330号で事故処理する様子を何度も目撃したという。「見通しがいいのでスピードを出す車が多く、歩道を歩いていても怖いときがある。物損事故も多く、月に1回以上は事故処理がある」と話す。県警の担当者は「一般に、車両の速度が上がると事故リスクも増大する。信号機の少ない330号バイパスの走行は法定速度を意識してほしい」と呼び掛けている。