琉球大学は、入構料徴収の前提に公共交通の利便性が向上しているとし、その理由に沖縄都市モノレールのてだこ浦西駅と大学を結ぶキャンパスバスの実証実験を挙げている。県が今年1月4日から那覇バスに委託して実施。利用実績は未公表だが、便数は1時間に1本で、沖縄国際大学を経由するため片道約30分かかるなど、使い勝手の良さには課題がありそうだ。
 バスはてだこ浦西駅と琉球大学北口を、午前6時台から午後6時台までの間、約1時間ごとに12往復する。運賃は片道260円。運行は平日のみ。
 同大の男性職員(30)は「本数が少なく、北口の停留所から図書館、付属小中、共通教育棟へのアクセスも悪い」と不満を漏らす。琉大を経由するバスは他にも那覇空港や国際通り、首里、豊見城、おもろまちなどとの間に4路線あるが「遠回りで時間がかかり、度々渋滞に巻き込まれるので利用しづらい」。
 実験は1年間で、その後、バス会社が採算性をみて判断する。県は大学と連携して利用者を増やすとしている。

琉球大学へのアクセス

公共交通 利便性向上が鍵
池田孝之琉大名誉教授

 琉大周辺の公共交通は、学生や教職員が使いづらいことが欠点。交通の利便性が向上する施策が必要だ。本島中南部から通う学生も多く、ほとんどが車で通う。構内にバスが通っているが便数が少なく、公共交通の充実が遅れている。
 てだこ浦西駅から琉大までバスを通す実証実験もあるが、便数が少ないと、バスへの乗り換えに時間がかかり不便。那覇や浦添から通う学生らが利用するには、増便する必要がある。学生らは現状、車を使わざるを得ない。
 駐車場を有料化しても交通の利便性が向上しないと、学生らはお金を払って車で通う。有料化は、公共交通のさらなる利便性向上とセットで考える必要がある。
 (談、都市計画学)