遺骨収集ボランティア・ガマフヤーの具志堅隆松さんが18日までに、沖縄県糸満市伊敷のガマで沖縄戦の戦没者とみられる遺骨を発見した。昨年から調査しており、これまでに少なくとも大人3人、子どもらしき小さな骨も見つかったという。「南部には沖縄戦の犠牲者がまだ多く眠っている。慰霊と平和教育の場として保全していくべきだ」と訴えている。

遺骨の特徴を確認し、性別や年齢などを予想しながら収集する具志堅隆松さん=2月14日、糸満市伊敷

ガマの中で見つかった遺骨。高齢者や子どものものとみられる遺骨があった

遺骨の特徴を確認し、性別や年齢などを予想しながら収集する具志堅隆松さん=2月14日、糸満市伊敷 ガマの中で見つかった遺骨。高齢者や子どものものとみられる遺骨があった

 見つかったのは、頭蓋骨や顎の一部、膝の骨や歯など。遺骨が見つかった一帯からは折れたきせるやジーファーも出てきており、「すり減った歯は高齢者のものではないか。子どもとみられる小さな歯もある」と具志堅さん。

 風化した遺骨は変色し見た目が石灰岩とよく似ていたり、細かく欠けていたりするため見つけにくいという。「眼鏡を掛けて、地面にはいつくばらないと探せない。収集の経験者でさえも、どれだけ丁寧にやっても見逃すことがある」と話す。

 具志堅さんは糸満市や八重瀬町で採取した土砂が辺野古新基地建設の埋め立てに使われる可能性に触れ「現場から遺骨を完全に収集するのは不可能。たとえ収集できたとしても、慰霊の地から採取した土砂を基地建設に使うのは死者への冒涜(ぼうとく)だ」と批判した。

 具志堅さんは、南部の戦跡一帯を慰霊と平和学習の場として活用することを市や県に求めている。「亡くなった方たちはどんな人だったのか、遺骨から想像してほしい。多くの人に現場を見てもらいたい」と話した。