八重瀬町具志頭の前の山(メーヌヤマ)にあるフィッシャー(岩の裂け目)内で2日、沖縄戦時の戦没者とみられる遺骨1体分が見つかった。頭部を除き、ほぼ全身を確認。旧日本軍製の手りゅう弾や旧陸軍のボタンや、茶わんなどが一緒に見つかったことから旧日本兵とみられる。収集したNPO法人沖縄鍾乳洞協会理事の松永光雄さん(67)は「戦後75年が過ぎても、沖縄に眠る遺骨はまだまだある。早く見つけて供養してあげたい」と話す。

 発見場所は「南の駅やえせ」から500メートルほど南にある山林の中。沖縄鍾乳洞協会理事長の山内平三郎さん(72)が調査で入った際、地中からのぞく人骨の一部に気付いた。連絡を受けた松永さんらが掘ると、大腿(だいたい)骨や背骨、歯の付いた下顎などが次々出てきた。

 身元が分かる遺品はないが、...