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 コロナ禍で先の見えない中、いま何をするべきか全国の事業者が悩んでいる。事業の縮小や店舗を畳むことを余儀なくされた事業者も少なくない。しかし、そんな中でもオンラインでの販路開拓や時代のニーズに対応した商品開発など、何か「やってみる」に行動した人たちがいることも確かだ。プレスリリース配信サービス「PR TIMES」(ピーアールタイムズ:東京都港区、山口拓己代表取締役代表)は「行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ」をミッションに掲げ、地方の金融機関や自治体と連携し、地域企業のPR支援事業「4MEETSプロジェクト」を展開している。その一環として2月28日付沖縄タイムス紙にて「『やってみる』を、やってる人がいます」と題した広告特集を発行し、「オキナワブレッシング」(うるま市)「美らイチゴ」(南城市)「徳森養鶏場」(うるま市)の取り組みを取り上げた。苦しい状況でも、行動を起こした沖縄県内3事業者を詳しく紹介する。

水中で使うウェットスーツの生地をマスクに転用。ネットで売ったらコロナ禍なのに業績が良くなった

case01:株式会社 オキナワブレッシング (うるま市)

 沖縄のマリンアクティビティの4番打者といえばダイビングだが、ウェットスーツは中国製が多い。しかし、オキナワブレッシングは国産生地を使い、うるま市の工房においてフルオーダーで製造して多くのダイバーの支持を得ている。そこをコロナに見まわれ、マスクがなくて困ってしまった。なんとかしようとウェットスーツの生地と縫製技術を活用して作り、取引先にも配って好評を博す。それを受けてオンラインショップを立ち上げたところ注文が殺到し、売上げは倍増。マスクをきっかけにウェットスーツの新規顧客も増えている。

紅型柄のウェットスーツ用生地で作ったマスク

国産のウェットスーツが好評。しかし、コロナに見まわれたとき、マスクが「一枚もなくて」ピンチに

 ウェットスーツは、ダイビングショップなどが代理店となって販売するのが一般的だが、同社は代理店を置かず、うるま市にある工房で作って直接顧客に販売している。採寸から完成まで2、3日程度で済むこともあり、県外客はもちろん、外国人客も訪れていた。品質の高さが評価され、海上保安庁や自衛隊、消防などからの発注もある。さらに紅型柄の生地を採用するなど、沖縄らしさも表現し、人気を得ている。

 状況が一変したのはもちろんコロナのせいである。売上げがどうこうという前に、まずマスクがない。極度の品薄状態になったときには、スタッフが使うものすら手に入らなかった。「とにかく一枚もなかったんです」とオキナワブレッシングの角倉真理氏はいう。これは何とかしなくてはということで、目をつけたのが工房内に大量ストックされているウェットスーツ用の生地だ。

「ないなら自分たちで作ろう」と、それを使ってマスクを作り始めた。最初は手で生地をカットしていたが、その後金型も作った。たまたま、ウェットスーツ用のフラットシームミシンがあり、それもマスク製造に使えた。こうして、最初は自分たち用に作っていたマスクを取引先のダイビングショップなどにも無償で配り、とても喜ばれた。

工房内に立つオキナワブレッシングの角倉真理氏。着けているマスクはラッシュガードの生地を使った自社製

急きょ立ち上げたオンラインショップにオーダーが殺到し、売上げダウンどころかアップした

 しかし、好評ではあっても商売には結びつかない。コロナのせいでウェットスーツの受注は激減する一方、従業員の給料は払わなくてはならない。そこで、急いでオンラインショップを立ち上げ、マスクを売ることにした。これが当たった。注文が殺到したのだ。工房のシャッターを下ろし、中でマスクの製造に専念した。お客さんと顔を合わすことがないので、意図せずともコロナ対応型のビジネスになった。「ただ、工房までマスクを買いに来てくださるお客様もいらっしゃいました」と角倉氏は振り返る。そんな時は窓越しに販売した。その後、マスクのモデルチェンジもした。ウェットスーツの生地はウィルスを通しにくい半面、やや呼吸しづらい。そこで、ラッシュガードの生地を使うことにした。呼吸が楽になり、内部にフィルターを入れてウィルスカット機能を維持した。

 そして、コロナで売り上げが落ちるどころか、マスクの販売でアップとなった。それだけではない。マスクをフロント商材とすることで、本業であるウェットスーツの受注も伸びている。結果的に、コロナによって新しい客層が開拓できた形だ。最近、中東オマーンからの引き合いもあったという。「コロナで不安はいっぱいありました。だからバッグを考えたり、パソコンケースを作ったりといろいろやった」。しかし、自らの問題を解決することから始め、できたものを配ってまわりの役に立ち、販売して成功した。最初から利益目的だったわけではなく、状況に対応しただけのように見える。とはいえ、非対面を念頭に素早くオンラインショップを立ち上げたのは適切な経営判断だったといえるだろう。現在ではマスクの需給ひっ迫は一段落し、問題なく手に入る。オキナワブレッシングも2020年の7月、製造にいったん区切りをつけた。ちなみにウェットスーツの繁忙期は8月から12月。つまり、マスクから本来のウェットスーツへスムーズに移行し、さらに売上げを伸ばしている。意図せずとも、結果的には困難な状況を逆手にとって成長している観がある。

ファッション性も高い同社のウェットスーツ。コロナ明けの販売増も楽しみだ