宜野湾市我如古にある認知症対応型の介護総合施設「ケアビレッジふれあい我如古」(宮平隆一施設長)の入所者やスタッフと、その道向かいの嘉数中学校(上里厚校長)の生徒らが窓越しにエールを交換し、交流している。(中部報道部・平島夏実)

「がんばれ受験生!」とエールを送るケアビレッジふれあい我如古のお年寄りら=22日、宜野湾市我如古

「ありがとうございます がんばります」とお礼を返す嘉数中の3年生ら=22日、同中

「がんばれ受験生!」とエールを送るケアビレッジふれあい我如古のお年寄りら=22日、宜野湾市我如古 「ありがとうございます がんばります」とお礼を返す嘉数中の3年生ら=22日、同中

 1月22日。ケアビレッジのスタッフらが、2階の窓に「がんばれ受験生!」とメッセージを張り出した。デイサービスの利用者やグループホームの入所者が1文字ずつ、ちぎり絵で描いた生徒たちへのエールだ。印刷すれば早くて簡単。だが、お年寄りにやりがいを感じてもらおうと手作りにしたという。

 施設を運営する「ふれあい介護センター」の中部エリアマネージャー、山内洋勝さん(44)によると「おじいちゃんもおばあちゃんも、みんなノリノリ」。ちぎった折り紙の端が白く残ったままだと「外に見せるんだから、ちゃんとやらないと」と駄目出しが出ることも。剥がれた紙の白い部分にさらに折り紙を重ねて色を出し丁寧に作業を続けた。

 窓のメッセージに気付いた嘉数中の3年生は「なんだ、なんだ? すてきな人たちがいる!」(金城李一(りいと)さん)、「受験を一緒に闘ってくれている感じがうれしい」(宮城稚嘉(わか)さん)と大感激。家庭科担当の高江洲朝裕先生を中心に話し合い、こちらも同じように、ちぎり絵でお礼を返そうと決めたという。

 施設側は、受験前の大切な勉強時間を削ってしまうことにならないかと心配したというが、3年生は家庭科の授業中にチームワークを発揮して完成させた。殿内鈴らんさんと新里ひなたさんは「これから、3年生の恒例行事になるといいよね」「『応援してくれていること、忘れません』みたいな返事もいいな」とにっこりした。

 ケアビレッジは昨年10月に開所。同市地域包括支援センターとして、嘉数中校区の嘉数、我如古、真栄原、上大謝名区のお年寄りや家族から困り事の相談も受け付けている。宮平施設長は「道を挟んだ反対側に中学校がある立地は、運営する6拠点の中でここだけ。これからも地域との交流を大切にしたい」と話している。