【東京】防衛省の鈴木敦夫地方協力局長は25日の衆院予算委員会分科会で、2017年12月の北部訓練場返還地(沖縄県)の引き渡し後、返還地で空包類約1万5千発、大型鉄板1万4670キロ(計261枚)が見つかったと明らかにした。全て回収し、処分を進めているという。政府は返還地の大半を推薦地として、世界自然遺産登録を目指すが、返還地では空砲やごみが発見され続けている。

米軍北部訓練場=2018年

 質疑した屋良朝博氏(立民)は「世界遺産登録に向けて国際機関にアピールしていく中で、こういう状況が放置されていたら整合性がとれない」と指摘し、原因や現状を明らかにするよう求めた。

 同省によると、回収した空砲類は処理中。地中に埋まった一部の鉄板などは、周辺環境に影響を与えないよう作業しており、本年度中に処分を完了する予定。

 世界自然遺産への登録について、環境省の鳥居敏男自然環境局長は6~7月に行われる世界遺産委員会で審議されるとし、「登録されるよう最善を尽くしていきたい」と述べた。