名護市辺野古の新基地建設を巡る南部地区からの土砂採取計画に反対し、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さん(67)が3月1日から6日まで、県庁前でハンガーストライキを行う。南部からの土砂採取断念と、知事の権限で糸満市米須の採石事業に中止命令を出すよう求めており「遺骨が混じった土が基地建設に使われるかもしれない現状を多くの人に知らせたい」と訴えている。(南部報道部・松田麗香)

 28歳の時、本土から来た沖縄戦遺族の手伝いでボランティアに参加したのをきっかけに遺骨収集に携わるようになった。

 腐葉土の下に埋もれ、石や土と同化した遺骨を手にするたび、込み上げるやるせなさや悔しさは遺骨収集を始めた当初も今も変わらないという。「戦後何十年も放っておかれた彼らをなんとかして遺族の元に帰したい」。その思いで39年間取り組んできた。

 沖縄防衛局が県に提出した設計変更申請で南部からの採取が盛り込まれたことを知った際、遺骨がいまだに多く残された南部の土を基地建設に使おうとしていることに愕然(がくぜん)とした。

 遺骨が含まれた土が埋め立てに使われる懸念に加え「たとえ収集できたとしても、戦没者の骨が混じり血や肉が染み込んだ土地の土を開発に使うなんて非人道的だ」と憤る。風化した骨は石灰岩や木の枝とよく似ており、経験が長い具志堅さんでさえ「完全に収集するのは不可能」だという。

 具志堅さんは昨年、糸満市米須の採石場で沖縄戦時のものとみられる複数の遺骨を発見した。...