新型コロナウイルスワクチンの県内第1便が3月2日にも那覇空港に到着する見通しであることが27日、関係者への取材で分かった。1便は医療従事者用の7箱(各195瓶)で、注射器の種類によって6825~8190人分の量になる。県は、新型コロナ患者の入院を受け入れている重点医療機関のコロナ病棟で働く人から、接種を始める方針だ。
3月8日の週にも県内に同量の7箱が届く。米ファイザーのワクチンは約3週間を空けて1人2回の接種が必要で、3月下旬には1、2便のワクチンで接種した人の2回目用の量が到着する予定という。
県によると、県内で新型コロナ診療に関わり優先接種の対象になる医療従事者は約5万7千人。一方で現時点で確定しているワクチンの供給は1、2便を合わせて1万3650~1万6380人にとどまる。県は県内23の重点医療機関から優先的に配分していく。
1瓶から6人分の量をとれる特殊な注射器の確保の見通しは立っていない。