東日本大震災から10年の節目を前に、被災した宮城県七ケ浜町の菖蒲田海水浴場で28日、犠牲者の慰霊法要が営まれた。津波で流された鐘を鳴らし、岩手、宮城両県の僧侶約10人が般若心経を唱えると、約60人の参加者は静かに手を合わせた。

 震災犠牲者の慰霊法要で、津波で流された鐘を鳴らす僧侶=2月28日午前、宮城県七ケ浜町の菖蒲田海水浴場

 海岸の清掃活動などに当たる地元団体が企画。鐘は町内の骨董品愛好者の男性が所有していた物で、津波に流された後、がれきから見つかった。今回、浜辺に打ち上げられた流木で作ったモニュメントに飾られた。

 震災10年を前に、多くの人に祈るきっかけと場所を与えたいと、3月中はモニュメントを撤去せず、鐘は誰でもたたくことができる。(共同通信)